彼は無数に存在する

なんとなーく 暇なので

好きな小説の話でもしようと思います。

好きな音楽の話の方が、みんな興味あると思うけど

今は小説のキブン。

 

だから、好きな小説の話します。

 

 

 

好きな小説何ですか?って聞かれたら絶対これしかない。

 

『トニオ・クレエゲル』

 

ドイツのトーマス・マンという人の小説です。初版は1903年でまあまあ古い。

 

 

ありがちな固い言葉で説明すると、

芸術家でありまた同時に市民であるという自分のあり方に悩み葛藤する青年を、ノスタルジックな空気を湛えた耽美な文章で描いた自伝的小説 

です。

 

つまんなそう。

 

えっとつまり、

・悩む青年の話

・文章がきれい(わたしが読んだのは岩波)

ってこと。

 

 

[あらすじ]

主人公の青年(作中で青年期から立派な大人になるまで時が進むけど)が、トニオ・クレエゲルで、

彼がいわゆる芸術家気質の陰キャで、

その友達ハンスとトニオが恋をした少女インゲはいわゆる陽キャ。めちゃめちゃ眩しいんです。

トニオは二人に憧れを抱いていますが関わるたび性質の相違を実感させられて、父の死を機に町を去ります。

作家として名が知られるようになったトニオは、

芸術家仲間のリザヴェータという女性に、

自身のうちにある、イタリア人の母譲りの芸術家的気質と、堅実な商人だった父親譲りの市民気質(ハンスやインゲに憧れる気持ちに通じる)との矛盾に悩んでいることを打ち明けました。

リザヴェータはそんなトニオに対して、

あなたは芸術家ではなくて普通の道に迷った市民なのだ と言います。

そして旅の途中故郷に立ち寄ったトニオは、

かつて憧れたハンスとインゲによく似た男女を見かけ、彼らを眺めながらトニオは、

「自分はやはり市民であった。しかしこの気質を持ちながら作品を書いてゆこう。」

と考えるのです。

 

っていう。

もうこんなにがっつり説明しちゃったら

一回読めば理解できちゃう。親切!

 

 

 

で、なんでこの話が好きかってことですけど、

 

ずばり

トニオはわたしだった。

この本はわたしの本だった。

 

けど、みんな言うんです

トニオは自分だって。

 

トニオは

世界中にいるんです。って。

 

意味わからんて思った人!読めばわかります。

短いから

本薄いから

読んで!

 

純文学だけど全然難しくない。

本屋で平積みされてるベストセラーより断然読みやすいし。

てか、細かいことどーでもいい。

なんとなく感じるだけでいいです。

 

 

 

 

はあ。

 

 

偉そうにトニオ・クレエゲルのこと語ったけど、最近全然読んでないんだ。

本当に全然。

さすが国語科とか思った人いたらそれは違います。

この小説は過去に読んだものです

とても昔。

 

関係ないけど、「読破することに価値がある」とは思わない。自分は。

つまんなかったらやめていいよ おもしろいやつ読もう。

本との出会いは時期が大切だからね。

 

ここんとこ全然いい出会いなくて、

読破できない。

なんか、おすすめ教えてください。なんでもいいです。

あ、自己啓発本以外で!